祭りの日は佳(よ)き哉(かな)
一重の紅罌粟(イギリスぼたん)の如し
殊に明日(あす)の祭を愉しみて
青き頭髪(かみ)刈る匂ひは更に懐かし・・・
空は碧玉なり 紅き提灯をつらねよ
青竹の笛吹けば 月はのぼり
つねに恋しき幼き人の あえかに粧ひて
海酸漿(うみほおずき)の匂ひほのかに
茜する都の方より来る時なり・・・
夕べとなれば幼同志(おさなどち)
あまき檸檬(レモン)水ねぶりて
怪談めきし宮の杜に
異国風の見世物を観る
クラリネットの音ぞ たへがたくかなし・・・
祭の日は佳き哉 幼き唄ぞ
されど過ぎては昨日の笛なり
いみじくも水の嵐に流れさり
老いてぞ今はなかなかに
待つべき術もなからめや
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